飲食店がChatGPTを初めて使うなら、まずこの3つだけ
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この検証の結論
- 何を試したか
- 架空の小さな定食屋を条件に、口コミ返信・SNS投稿・求人の原案の3用途をChatGPTで試し、かかった時間と人が直した箇所の数を記録しました。
- 判定
- 条件つき 3つとも「下書きを作る手伝い」としては使えました。ただし、そのまま店の名前で出せる文は1つもありませんでした。
- 向いている店
- 初めてAIを触る店、文の下書きの手間を減らしたい店。逆に、直しや確認を省いてそのまま店名で出したい場合には向きません。
この記事で検証したこと
- 架空の小さな定食屋を1つ設定し、条件をそろえて3つの用途を試しました
- 用途は「口コミ返信」「SNS投稿」「求人の原案」の3つです
- 各用途で、かかった時間と、人が直した箇所の数を記録しました
結論を先に書くと、3つとも「下書きを作る手伝い」としては使えました。ただし、そのまま店の名前で出せる文は1つもありませんでした。直す前提で使う道具、というのが正直な判定です。
検証の条件
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| 架空のお店 | 定食屋、席数18席、昼は近所の働く人、夜は常連が中心(すべて仮の設定です) |
| 使った道具 | ChatGPT(ブラウザ版) |
| 入力した情報 | 上記の架空の条件だけ。実在のお店やお客様の情報は入れていません |
| 判定の分け方 | 「そのまま使える」「直せば使える」「使えない」の3段階 |
用途1:口コミ返信の下書き
架空の口コミ文(「味は良かったが、昼時は待ち時間が長かった」という内容)を入力し、返信文の下書きを頼みました。私(タカハシ)が実際に使った依頼文は、次の形です。〔 〕を自分の店の内容に差し替えれば、そのまま使えます。
あなたは飲食店のスタッフです。次の口コミへの返信文の下書きを作ってください。
【店の情報】
・店の種類:〔例:定食屋、席数18席〕
・営業時間:〔例:11:00〜21:30〕
【守ること】
・事実として確認できないことは書かないでください
・待ち時間の理由を断定したり、言い訳に聞こえる書き方をしないでください
・割引や無料サービスなどの約束は書かないでください
・200字以内で、かしこまりすぎない自然な文にしてください
【口コミ】
〔例:味は良かったが、昼時は待ち時間が長かった〕
出てきた文の例は次の通りでした。架空の口コミに対する例文で、実在のお客様への返信ではありません。
ご来店ありがとうございます。お褒めの言葉、とても嬉しく思います。昼時は混み合うため、どうしてもお待たせしてしまう時間帯がございます。お時間に余裕のある夜の時間帯もぜひご利用ください。当店の営業時間は11:00〜22:00です。
- かかった時間:入力から下書きまで数分
- 直した箇所:2か所。待ち時間への言い訳に聞こえる一文を削り、店の営業時間の案内を自分の店の内容に直しました(上の例では営業時間を11:00〜21:30に直すのが正解で、22:00のまま出すと事実と違う案内になります)
- 判定:直せば使える。文の形は整いますが、事実に関わる部分は店側の確認が要ります
この用途の掘り下げは「Google口コミへの返信文をAIで作る手順」にあります。3つのパターン分の依頼文と出力例を載せています。
用途2:SNS投稿の下書き
架空の日替わりメニュー(生姜焼き定食)を題材に、投稿文の下書きを頼みました。
- かかった時間:数分。言い回しの候補が複数出るので、選ぶ時間の方が長くなりました
- 直した箇所:3か所。産地や効能に触れる表現が混ざっていたため削りました。値段も入れていなかったので、店の価格を自分で足しました
- 判定:直せば使える。ただし、事実でないことを魅力的に書く方向に流れやすいので、削る作業が前提です
用途3:求人の原案
ホールスタッフ募集の原案を、勤務時間と時給の条件(架空)を入れて頼みました。
- かかった時間:数分で原案の形にはなりました
- 直した箇所:4か所。休日や交通費など、書くべき項目の抜けがあり、条件の言い回しも店の実態に合わせて書き直しました
- 判定:直せば使えるが、3つの中で一番注意が要ります。求人の条件は間違えるとトラブルの元になるため、項目ごとに店の実態と照らし合わせる作業を省けません
3つ試して分かったこと
- 速いのは「文の形を作る」ところまで。正確さは人が担保する仕事として残ります
- 入力する条件があいまいだと、もっともらしい不足分を勝手に埋めた文が出てきます。値段、日時、条件は先に決めてから入れる方が、手直しは少なく済みました
- 最初に試すなら口コミ返信がおすすめです。1件が短く、直しやすく、効果を自分の目で確かめられます
店主が確かめること(この部分は省けません)
- 営業時間、値段、休日など、事実に関わる数字が店の実態と合っているか
- 産地、効能、実績など、根拠のない表現が混ざっていないか
- お客様への約束になっていないか(補償や特典を勝手に書いていないか)
この記事に書いていないこと
料金プランの選び方は扱っていません。ChatGPTの料金やプラン内容は変わることがあるため、始めるときに公式サイトで確かめてください。この記事の検証は「無料で試せる範囲の使い方の感触」を確かめることが目的です。
関連する検証
この記事で試した3用途の掘り下げと、レジまわりの道具の調査です。道具選びでも、確かめられる数字から入るのが安全でした。
検証担当:タカハシ
飲食店の現場仕事をAIでどうにかできないか試しています。使えなかった検証も、そのまま書きます。